カナダ移住

【カナダ永住権】私たちはこうやって取得しました!|エクスプレスエントリー

こんにちは。YUKAです。ablife.blogにお越しくださりありがとうございます。

私たちは家族で2021年に永住権を取得しました。

一言感想を言うなら・・・「長かったーー!!!」です。

私たちが利用した永住権の申請について、制度や私たちなりに行ってきたことを紹介します。

カナダの永住権って?

カナダの永住権とは、カナダ市民と同等の就学・就労・投資・居住する権利を与えられる権利です。つまり、カナダで自由に学び、住み、働き、投資ができるということ。

カナダには市民権というものもありますが、これは永住権の権利+選挙権が与えられる・公職に就くことができる・カナダのパスポートを与えられる という権利です。

日本は多重国籍を認めていませんので、カナダの市民権を取るということは”日本国籍を放棄する”ということになります。

私たち家族が申請したのは、永住権です。

”永住”と聞くと、”もう日本には帰らないの?”と思ってしまいますが、(私の両親もそうでした)そうではなく、「外国人がカナダで暮らせる権利」なので、一生カナダ!というわけではありません。

実際に、永住権保持者は入国時から遡って5年間のうち2年以上はカナダに居住していなければ、永住権は失効することになります。

5年毎の更新は手間かもしれませんが、私個人的にはは永住権で十分だと思います。

ただ、実際に住んでいると永住権から後々市民権に切り替えたという人にも多く出会います。

永住権の申請方法

永住権を申請するには8つのプログラムの中から選択して申請することができます。

私たちはそのうちの一つである「エクスプレスエントリー」から申請を行いました。

エクスプレスエントリーとは?

熟練労働者(スキルド・ワーカー)を対象にしたオンラインの申請方法で、3種類から構成されています。エクスプレスエントリーに申し込むには、3つのプログラムのうち少なくとも1つのプログラムの申請要件を満たしていなければなりません。

連邦スキルドワーカー    プログラム(FSWP)

  • 外国人労働経験のある熟練労働者向け
  • ・学歴・職歴・英語力・年齢等の複数の基準を満たす必要がある
連邦スキルドトレード     プログラム(FSTP)
  • スキルドトレード(技術者、技能工)の職種向け
  • 有資格証明や職歴・英語力などの基準を満たす必要がある
カナダ経験クラス(CEC)
  • カナダでの実務経験を持つ熟練労働者向け
  • 応募する前の3年間で実務経験を積んでいる必要がある

上記1つ以上のエクスプレスエントリープログラムの資格があれば、申請することは可能です。申請後、総合ランキングシステム(CRS)に登録され、エクスプレスエントリープールにランク付けされます。「エクスプレスエントリープールに入る」ということは、”エクスプレスエントリーで永住権の申請をしている状態”ということです。

ランク付けされる、とありますが、エクスプレスエントリーはポイント制ですので、簡単にいえばポイントが高い人から順に永住権の招待をもらえるということになります。つまり、できるだけ、ポイントを稼ぐ方が良い!のです。

移民局であるCICから”永住権の申し込み要件をクリアしたので、本申請してくださいね”という招待(ITA)を受けるには、最小ポイントスコアを超えていなければいけません。

これらのうち少なくとも1つに該当すれば良い、ということは2つ以上も申請可能と言うこと。

私たちの場合

夫がFSTPとCEC二つにエントリー

主人の仕事(調理師)でエクスプレスエントリーを申請したのですが、主人の場合、

・20代の頃にワーホリで約1年間の勤務経験があったこと

・日本でも調理師としての仕事を3年以上行っていたこと

・30代に入り再びワークパーミットを利用して調理師としてカナダで1年以上働いたこと

上記3つで通算3年以上の実務経験があるということでエクスプレスエントリーの3つの内、FSTPとCECの二つが条件を満たしていたため、二つにエントリーしました。

ポイントUPに必要なこと

英語力

CElPIPもしくはIELTS

当然ながら英語力も問われますのでCElPIPもしくはIELTSという英語のスコアで一定以上の点数を出さなければいけません。

職種によって、必要とされるポイントの最低ラインが決まっているので、そこを超えないと、申請することができませんから、自動的に英語力は必須ということになります。

学歴

最終学歴によってポイントが変わる

学歴も重要な要素となります。学校は日本でもカナダでもポイントは同じですが、博士課程修了者が最も高く150点、4年大卒が120点、高卒が30点です。

お分かりのように、大学を卒業しているということは大きなアドバンテージになります。

そのほかにも高専などの専門性の高い学校を卒業していれば高卒以上のポイントはもらえます。

私たちの場合は、色々な事情があり、始めは主人一人で永住権を申請しました。

英語を含むポイントをクリアし、プールに入り、二週間ごとに行われるエクスプレスエントリーの抽選を待つ、、、という日々でした。

ポイントが下がることもある

積み上げたポイントも条件によっては下がることもあります。ここでは、私たちが実際に経験した2つの要素をご紹介します。

申請者の年齢

年齢が上がるとポイントが下がる

できるだけ早くITAと呼ばれる招待を受けたいので、いつもドキドキしながら発表される最小ポイントスコアを見ていました。

なぜ、早くITAが欲しかったのか。

それは単純に、永住権が早くほしいから、という理由はもちろんですが、他に大事な要素があり、申請者の年齢が上がると、ポイントが5ポイントほど下がるからです。

「個人申請」から「家族単位で申請」へ変更する

それは、「一人で申請」⇨「家族単位で申請」へ変更した場合です。

私たちはこれに該当し、主人一人で申請していればクリアできたはずのポイントが、家族単位で申請したことによりポイントが下がり招待を受けられなかったことがありました。

エージェントに前もって相談した上で家族単位の申請に書き換えたので、まさかポイントが下がると思わず、抽選が終わり自分たちにITAが発行されなかった時点で、エージェントに問い合わせた時に「実は家族単位の申請に書き換えたのでポイントが下がり、最小ポイントに届いていませんでした」と言われ愕然としました。

反省・・・こうしていればよかったと思うこと

自分たちで調べていれば良かったですし、ポイントに変更が無いかどうかを再度確認していれば良かったことなので、自分たちもできることはあったはずですが、その時はすごく悔しかったです。

ここでの教訓は、全てエージェント任せにしてはいけない、ということ。プロにお願いしている安心感はありますが、そうはいってもやはり自分達のことです。

それなりに自分たちも勉強して、自分達でしっかりと情報をとらなければいけないと思いました。

その後は「こういうニュース出てますけどどうなんですか?」と自分たちからエージェントに問い合わせて返答をいただいたりもしました。

追加でポイントアップのために行ったこと

主人はポイントを上げるためにIELTSを受け直し、英語のポイントを上げました。

また、カナダで仕事をしていたので、自動的に仕事のキャリアが伸びたことでポイントも上がりました。

年齢が上がったので、少しポイントは減りましたが相対的にポイントが上がり、400点台前半でした。

また、家族単位で申請することになり私も英語や学歴証明でポイントを稼ぐことができたので、英文での学歴証明を申請したのですが、時はコロナ禍。移民局とは別の機関で行われる、日本の学歴証明を英語の学歴証明に書き換える手続きが全くと言っていいほど進まず、約2年後の永住権取得後に「これから証明書を発行する手続きに入ります」というとんでもない通知が来たので、キャンセルしました。

結局私がポイントアップに貢献できたことはありませんでした。歯痒かったです。

主人に申し訳ないと思うことも何度もありました。

ITA発行までにかかった期間

そこからITAが発行されるまで、凡そ1年半かかりました。

この1年半って本当に長いです・・・・

結果、2019年の春ごろに申請して、約2年後の2021年の春にITAを受け取ることができました。

本当に嬉しかったです。ただただ、「やっと取れた」という安堵感もすごく大きかったです。

ITA発行後の流れはまた次のブログでお話しますね。

本日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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