こんにちは。ablife.blogにお越しくださりありがとうございます。
今日のテーマは”カナダの生理事情”についてです。
生理のおはなし
子宮を持つ方なら 必ず経験する生理。
初潮から閉経までおよそ40年と言われるこの期間、生理の期間を憂鬱に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
平均11歳から始まる月経は期間にすると、閉経まで実に約6年間生理期間があることになるというから驚きです。
私の記憶では、小学校5年生の頃に女子児童だけが集められて、女性の先生たちから”生理とは”というものを教えてもらいました。
その時に説明を受けたのは、”生理の時はナプキンを使う” ということ。
もしかしたらタンポンなどの説明もあったのかもしれませんが、扱い方などを実際に教えてもらったのはナプキンだけだったと記憶しています。
だからか私はずっとタンポンを使うことに抵抗がありました。
何となく、自分の娘たちにも生理が始まってしばらくはタンポンよりもナプキンを勧めたい気もします。
さて、カナダでは”生理事情”はどうなのでしょう?
調べてみると、意外と知られていない事実も色々とわかりましたので、ご紹介します。
カナダの生理事情って?
カナダの現状を知ろう
Plan International Canadaによって2019年に男女合計約3000人を対象に行われた調査では、以下の結果が明らかになりました。
■経済的貧困
34%が生理用品を買うために何かを我慢しなくてはならない
例)生理用品を購入するために食費や生活必需品を我慢したり減らしたりする など
■活動制限
63%が生理用品が無いこと、施設にアクセスしづらいことを理由に活動制限に繋がっている
例)生理の日は学校や職場を休む、休日も外出できない など
■周囲の理解
・41%が生理の日は家族や友人、同僚にからかわれていると感じている
・58%が生理であることを隠したり、嘘をつく必要があると感じている
自治体の取り組み
この調査を受け、カナダの生理に対する偏見や問題点が浮き彫りになったと言えます。
昔から何となく”生理は隠すもの”という風潮が日本にもあった気がしますが、ここカナダでも同じような風潮があるのですね。
この調査の後、2019年以降に4つの州で学校での生理用品の無料配布が決定しました。
バンクーバー州、ノバスコシア州、プリンスエドワードアイランド州では学校のお手洗いにタンポン・ナプキンが常備されています。
オンタリオ州では2021年秋から2022年度終了年度までに、少なくとも3年間、学校で生理用品を無料配布する取り組みが始まりました。ナプキンと順次タンポンも配布される予定です。
カナダはホームレスの方も多いので、シェルター施設などにも常備するよう民間の団体や一部の政治家が求めています。
【何が主流?】気になるカナダの生理用品のお話
どんな生理用品がシェアされている?
カナダでは食品や生活必需品は課税されません。
2015年以降、”タンポン税”と呼ばれる生理用品への課税も撤廃され、生理用品は’生活必需品’として位置付けられています。
つまり生理用品は税金がかかりません。
カナダのドラックストアでは、日本と同様に生理用品コーナーにはたくさんの商品が陳列されていますが、タンポンの取り扱いがとっても豊富!
タンポンよりもナプキンがやや少ない印象ですが、パンティライナーから、羽付・夜用、軽い日用など、種類は充実しています。
商品にもよりますが、羽付ナプキンで約30枚入りで$7〜8、タンポンは約20個入りで$13です。(shoppers drug store調べ)
お店によっては週末に半額まで下がることもあるので、うまく利用すると比較的費用を抑えられると思います。
私も実際、生理用品は週末のセールになった時に買うようにしています。定価で買うとやっぱり高いです。
また、タンポンやナプキン以外にも月経カップも売られています。薬局で取り扱われている種類は日本よりも断然多いです。
月経カップといえば世界40カ国で販売されNO.1のシェアを誇る【DIVA CUP】が有名。2003年創業のカナダの母娘が開発した月経カップブランドです。
それだけ大きなメーカーを抱えるカナダ。ドラッグストアなどで取り扱いのある商品も豊富です。月経カップにもサイズや素材などいくつか種類があり、年齢や出産経験の有無、素材や形などで自分に合ったものを選んでみるといいですね。
月経カップのシェアも広まる中、吸水ショーツなども注目されている商品の一つです。吸水ショーツ自体、徐々に知名度が高まっているのでご存知の方も多いと思いますが、カナダも様々な吸水ショーツが販売されています。
ドラックストアだけでなく、様々な企業から商品化されています。
日本でも広がりを見せる吸水ショーツですが、カナダは比較的積極的に取り入れる人も多いようです。
人口の約半分は子宮を持つ人々。生理についてタブー視されていること自体おかしなことだなぁと思います。
これからも性について、生理について誰もがオープンな話題として取り上げられるようになるといいな、と個人的には感じています。
本日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
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